
言われた方もちょっと嬉しそうにしていたりすると余計鼻白んでしまいますが、このお方にそんな言葉をかけたら多分、殴られます。
泣く子も黙る落語家、真打ちの中の真打ち、柳家小三治。落語という伝統芸能の世界に身を置きながら、中野鈴本演芸場にグランドピアノを持ち込んで、趣味の声楽の発表会をしてしまったり、スキーに興じたり。いつでも新しいことに挑戦中の少年のようでいて、決して「かわいく」はない。それは「100点じゃないと気が済まない」と本人が言うように、常に本業の落語で真剣勝負をしているから。
弟子にも付き人にも厳しい、でも落語をする自分に一番厳しい師匠の芸には、やはり度肝を抜かれます。左右に首を振る度にまったく違う人物が現れる。
落語好きもそうでない方も、凄みのある高座を是非一度。
0 件のコメント:
コメントを投稿