2009年11月12日木曜日

「今、僕は・・・」竹馬靖具監督 ティーチ・インレポート


 引きこもり青年・悟の日常と心の揺れを描き、海外の映画祭でも絶賛された「今、僕は・・・」。竹馬監督が上映終了後、ティーチ・インを行いました。


 この日は前の回に「精神」想田監督のティーチ・インがあり、始めは竹馬監督がひとりで話していたのですが、客席で聞いていた想田監督が飛び入りして、トークショーの体に。

 おふたりは竹馬監督が「今、僕は・・・」のサンプルを想田監督に送って以来のお知り合い。ふだんからたくさん送られてくるサンプルを見ることは少ないそうですが、お二人は奇しくも栃木県足利市の出身で、何となく縁を感じてご覧になったそうです。そうしたら完成度の高さにびっくり。「初めからこんなの作られちゃ、かなわないなあ」と笑っていらっしゃいました。


 それから制作の裏話に。この映画はたった50万円の資金をもとに、mixiで立ち上げたコミュニティでスタッフを募って作られたそう。「あのカメラはすごく主張するカメラだったけど、あれも素人の方?」と想田監督。「結婚式場で撮影を担当してる方です」と竹馬監督。実際、独特の紗がかかったような色合いの画面はとても美しく、作品世界を盛り上げていました。


 ラスト、悟と藤澤が山道を走るシーンは、なんと200回もやり直したそうです。商業映画では考えられません。低予算、ボランティアスタッフだからこそできた贅沢な試行錯誤ですね。


 竹馬監督、想田監督、ありがとうございました!

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